籐(ラタン)で出来た家具は、部屋にあるだけで存在感があり、昔から現代までとても愛されている家具のうちの一つです。何と言っても魅力は、夏に見ると涼しげで、冬は暖かい温もりを感じさせ、1年を通して使用できる点です。
籐家具はもともと亜熱帯で育つ植物から出来ていますが、木で作られる日本の家の和室にも洋室にもとてもよく合うことで、どのスタイルにも合わせやすいと人気があります。
籐家具が使われているのは、椅子やテーブル、また、回転する座椅子などもあり、日本の生活にあったものが売られています。ソファやテーブル、チェア、チェストやバスケットなど種類が豊富で籐家具で揃えると統一感や高級感が出て特別感を演出出来ます。
価格は高くなりやすい籐家具ですが、きちんと愛情を持って手入れをすると応えてくれ、一生大切に使うことが出来ます。
籐の歴史と特性
籐はヤシ科ツル性の植物で、熱帯地区で育つ植物から作られます。ターザンなどが木から木へと移動する時に使用される垂れ下がった植物、というと想像しやすいと思います。軽くて丈夫で弾力性が強くしなやかさがあるので加工がしやすく、昔から人との生活の中心にいました。実は日本では1000年も前の時代から重宝され、日本で多い竹の素材ととても相性がいいことから高級の素材として親しまれてきました。
人の手で一つ一つ作られていることが多いため、人の温もりも感じられます。
籐は家具になっても呼吸をしています。その為人にとって快適な湿度などにしてくれることで、亜熱帯だけでなく寒い地域でも人気があります。人の温もりを感じるだけでなく快適に暮らすことが出来るのも籐の魅力です。
しかしその一方で手入れをしないとカビやすかったりします。湿気が多いところで使う場合は定期的に日陰で風通しが良いところで乾燥させることが大切です。日当たりが良すぎるところや湿気が多すぎるところに置く場合は注意が必要です。
毎日乾いた布で拭いてあげると汚れも付きにくく綺麗に輝いてくれます。
籐の家具の魅力
昔からある籐の家具ですが、今見直されているもののうちの一つです。
呼吸をして私達と共に生活している籐。見た目のデザイン性だけでなく使用感も優れている家具です。
衝撃を吸収してくれることから、足腰が弱ってしまったお年寄りにはもちろん、小さいお子様を怪我から守ってくれるのです。デザインも角がないものが多く、高級感や温もり感涼しさをさり気なく演出してくれます。家族のどの年代にも愛される、それが籐家具なのです。